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不思議な夢 [雑感]

夢の中で誰かに対して自分が話している。
相手は誰だか思い出せない。
話している内容は子供の頃の懐かしい話。
両親との想い出、兄との想い出、遠足の想い出、などなど。
不思議なほどに鮮明な想い出。
階段の3段目の板にある大きな木目のことや、
兄からのお下がりの服の模様のような細かいことまで
想い出して話していた。

そして懐かしさで心がふんわりと温まったところで目が覚めた。
体を起こし、久々にいい感じの夢を見たなあと思ったあとに気がついた。

自分の想い出ではない。
両親が違う。兄なんかいない。遠足も行ったことのない場所。
時代も違うようだ。建物や道路など、自分が育った時代よりも古い。

夢の中で話しているときは本当に自分の想い出だと思っていた。
起きたあとも懐かしさが心に残っている。
しかしこれまで歩んだ人生とは重ならない。

日常は想い出さないような記憶の奥深いところから想い出したような
感覚はあるから、自分の記憶のような気はする。
しかし自分の人生と重ならない以上、自分の記憶であるはずがない。
なんとも不思議な夢だった。
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